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ロワール河流域 (2007)

非常に不安定な天候のため生産者たちが大いに苦しめられた2007年ヴィンテージでしたが白ワインと甘口ワインでは紛れもなく成功を収めた年です。

2006年秋のアンジュー・ソミュール、トゥーレーヌ地区はトゥーレーヌでは200mmを記録したように雨が多く、大西洋からの風は110kmを記録しています。冬は秋とは対照的に例年よりも穏やかでした。 2月も例年程厳しい天候になりませんでしたが、3月にはマイナス5℃を記録する等、気温が下がっています。雨が降り気温の上昇が見られたため、湿潤な環境となり3月には花震いや結実不良が発生。 この環境のためベト病の圧力が強まったことから生産者たちは警戒する必要が出てきました。春は6月に何度か記録した雨を除いて一転して暑く乾燥したシーズンになります。 次なる懸念事項はブドウの生育サイクルの若干の遅れが生じたことでしたが、6月から8月まで続く雨と湿潤な気候によって更に大幅に遅れがもたらされます。ベト病はこの状態から未だに発生しており、そのため赤ワインに関してはかなり難しくなりました。 赤ワインはいくつかの成功を収めただけだったのに反して白ワイン、シュナン・ブランとソーヴィニヨン・ブランはこの窮地を巧みに切り抜けています。 9月には幸い天候が戻りブドウの成熟に最適な環境になった為、白ブドウに関しては健全な状態で収穫されましたが、一方黒ブドウでは厳密な選果が必要になりました。

ナント地区は美しい成功を収めます。この特別な環境は白ワインを成功に導き、完璧な状態かつバランスの良いワインが造られました。

中央フランス地区も同様に白ワインにおいては成功を収めています。4月より見られた猛暑は平均降水量を上回る雨を伴って6月まで続き、生産者たちを悩ませました。実際、このような気候から花震いや結実不良に加えてウドンコ病やベト病などの病害の圧力は強まります。 夏に入っても管理の難しいシーズンになり成熟の遅れが生じましたが、幸いな事に8月の終わりからブドウの成熟に理想的な環境に戻りました。白ワイン、とりわけソーヴィニヨン・ブランは素晴らしく、中央フランス地区の2007年は熟成にも耐えられるワインが出来ています。

[参照元: www.vin-vigne.com]